渇望した世界が遠のいていく
手に取るようにそれが解かる
出来ていたことが出来なくなっていく
それでも僕は思いの外静かだ
焦りもせず 苛立ちもせず
多分 周りの人々にどれだけ助けられているのかを
気付かせてもらえたから
あれほど
焔よりも激しく心から望んだ世界が遠ざかる
自分は入る事さえ許されないと言うのだろうか
みんなは
何も言わないけれど
僕よりも解かっているのだろう きっと
いま
腕を休めて
小舟に身を預けてみる
行くべき場所に小舟が導いてくれる
ときなのかもしれない
そこが僕にとって 支えてくれるみんなにとって
彼にとって 彼女にとって
僕がまだ知らない誰かにとって
一番の場所であるように願う
祈る
今度あなたにお会いできたら 一つだけお尋ねしたい
あなたは僕に何をお望みですか
教えて下さい 気付かせて下さい
こんな僕を あなたはおゆるしになるだろうか
解からない 僕には解らない
……
惑星の巡る音が聞こえる
あなたは
僕に何をお望みですか
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